H25年第2 回定例会 たかや ちよだの声 代表質問全文
平成25年第2回定例会にあたり、ちよだの声を代表して質問いたします。
先ず、はじめに
1.「区内における居酒屋等の客引き行為について」幾つかお伺いいたします。
風 俗営業等の客引き行為や勧誘・スカウト行為につきましては、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」いわゆる「風営法」や都の「公衆に著しく 迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」いわゆる「迷惑防止条例」によって規制されています。しかし、最近は、駅周辺を中心にこれらの法や条例 の規制対象となっていない居酒屋やカラオケ店等の客引き行為が目立っており、公共の場所で客引き等が、たむろしたり徘徊し、区民や来街者に不快感を与えて おります。秋葉原では、3分歩けば30人もすれ違う客引き・ビラ配りに遭遇しその数は異常と言えます。また、本来車両が走行する道路の真ん中に留まったり、他店に入るための道をふさいでいたりしております。これらの迷惑行為は、街全体のイメージを極端に低下させていると言っても過言でありません。
ここで質問します。
千代田区内 でも居酒屋やカラオケ店等が客引きを行ない、区民や来街者に迷惑を掛けている実態がありますが、区にそのような苦情が寄せられておりますでしょうか。ま た、区自らも安全・安心パトロールや各種パトロールの最中にそのような実態を把握されていることと思いますが、悪質な客引きが顕著なのは区内のどの地区 で、どの程度深刻な事態となっているのでしょうか。区が把握している状況と認識をお聞かせください。
新宿区ではこのよう な状況を改善するため、新たに「新宿区公共の場所における客引き行為等の防止に関する条例」を制定し、関係行政機関や地域団体と協力・連携しながら、安全 で安心な地域社会の実現に向けた取り組みを推進していくことになりました。この条例案は既に今月19日に新宿区議会で可決・成立し、9月から施行される予 定であります。
この条例のポイントは、風俗店だけでなく「居酒屋」や「カラオケ店」等の客引きを全面的に禁止していることです。
また、同様の条例は豊島区でも既に制定・施行されております。区と関係行政機関、地域団体が協力・連携しながら、安全・安心な地域づくりを進めていく手法は理想であり、これらの取り組みを高く評価したいと思います。
千代田区でも商店街や町会の皆さんが自主的・自発的にパトロールを行なっていらっしゃいますが、悪質な客引きを注意しても、逆に「何の根拠で取締っているんだ」とすごまれることもあると聞き及んでいます。
ここで質問します。区民や地域団体から新宿区が制定したような条例を制定してほしいとの要望は寄せられていますでしょうか。寄せられているとすればどのような内容なのかお聞かせください。
石川区長、街のイメージの低下を防ぐ観点からも健康で安全で文化的な区であるという「千代田ブランド」を維持する観点からも千代田区でも同様の条例を制定し、安全・安心な地域社会を守り続ける必要があるのではないでしょうか。
ここで質問します。全国初や東京都初、また23区初がお好きな区長ですから、2番煎じや3番煎じはお気に召さないかも知れませんが、同様の条例を制定するお考えがあるか否かをお聞かせください。
2.次に「都市公園の時間管理について」質問します。
千代田区の都市公園として、初めて芳林公園で4月11日から公園の時間管理がスタートしました。今回は、9月30日までの約6ヶ月間を試行実施としております。
開園時間は、午前7時から午後7時まで、但し、平日は、午前中、午前12時までは、子ども専用時間となっております。
土、日、祝日と小学校等が休校日や夏休み等の時は、午前7時に開園します。平日は、原則、午前中は、子ども以外の利用はできません。また、夜の時間帯の利用もできません。秋葉原地域の公園という立地上、特に夜間帯の利用制限が、周辺の住民にとって歓迎されていることは明らかです。
ここで、試行実施約6ヶ月間の半ばになりましたので、幾つかの課題点を指摘したいと思います。
長 期間の改修工事で芳林公園の利用ができませんでした。改修が終了し、新しくなった公園に利用者が訪れましたが時間管理を知らずに公園の前でたたずんだり、 首をかしげたりして帰って行った高齢者から話を聞くことがありました。「なんで入れないのですか」と尋ねられて、回答に困るのですが仕方なく、区が決めた ことだから我慢してくださいとお答えしました。実際は、小学校の歩道橋入り口から入園は、可能だそうですが高齢者にそうしていただくには無理があります。 また、地域の方々よりラジオ体操が始まるが、ラジオ体操は、例外ねとか、夏の納涼大会は夜の開催だけれど、これも例外だよね、夏休みの子どもの池を利用時 は、鍵を閉めてくれるのでしょうかなどと質問が絶えません。これらは全て試行実施期間に開催が予定される行事です。これらの実施に関する対応は想定されて いるのでしょうか。いったい、利用者にどのように理解・周知して戴くのでしょうか。区は議会からの指摘で利用者から意見・要望を受け付ける看板を掲示して いますが、その効果はあったのでしょうか。
ここでお尋ねいたします。
1.区は都市公園の時間管理を試行として始めましたが区民や公園利用者が時間管理をどのように受け止めているのか。その実態をつかんでいますか。利用者から意見・苦情・要望は、寄せられていますか。区が把握している現状と認識をお聞かせください。
2.他の自治体で、都市公園の時間管理をしている例はありますか。パリ市などヨーロッパの都市公園は時間管理が当り前ですが、(文末の注参照)千代田区としては、どのような経緯で開始したのかお答えください。
3.庁内の議論は、どのように進んでいますか。具体的にどのような議論がなされて、現状どのように対処しようとしていますかお答えください。
試行実施期間を検証するために、試行期間中は、他の公園へ影響や利用者等の意見を踏まえて、関係部署や芳林公園利用協議会等で整理・検討するとしています。この関係者は、町会、学校、幼稚園、コミ二ティースクール運営委員会、子ども会、PTA、警察等20名の方々です。都市公園の初めての時間管理を整理・検討するには、十分とは、思えません。
ここで質問します。
都市公園の時間管理が区民に理解・周知されるためには、公園の管理時間を幅広く検討する必要があります。公園管理のために幅広い意見や見識を求めるため、新たな検討会等の組織を立ち上げてはどうでしょうか。
区の見解をお伺いします。
以上の2点につきまして、区長並びに関係理事者の明快で積極的な答弁を求め、ちよだの声の代表質問と致します。
(注)パリ市公園開園時間例
http://allabout.co.jp/gm/gc/375582/