李下に冠を正さず。千代田区議会100条委員会の今までとこれからの整理です

皆様から100条委員会がわかりにくいとのご指摘を受けて今までと、今後を整理してみました。

百条委員会ができるまで

○平成22年10月5日予算決算特別委員会総括質疑
木村議員より「平成5年学校解体契約時に現職区議から不正入札の働きかけがあった件」及び「平成8年ハコネ千代田荘の解体新築に際して、事業者から現職区議への受注依頼と現金授受があった件」について質疑がなされる。
○平成22年10月8日本会議
行政事務執行に伴う真相究明のための調査に関する決議・・・否決
○平成22年11月25日本会議
行政事務執行に伴う真相究明のための調査に関する決議・・・可決
百条委員会のこれまでとこれから
「公共施設適正配置構想時の小学校校舎解体工事等に関する調査特別委員会」
◆12月7日(火)
委員会設置。正副委員長決める。(石渡委員長、木村副委員長)
◆12月15日(水)
百条調査の概要確認。当時の契約担当部課長確認。証人招致について確認。
◆12月22日(水)
解体工事契約概要確認。川崎秀樹元経理課長証人出頭請求手続き確認。
●12月28日(火)
川崎秀樹元経理課長証人尋問。
「行政をゆがめるような行為は慎んでもらいたい。それから、私のような弱い立場にある人間を不当な要求によって苦しめないでください。この二つの一念を持ちまして、証人として証言する次第でございます。」
「中村議員からお電話がありました。まず、小学校の解体工事につきましては、指名業者10者、制限価格80%ということを要請されました。」
「芳林小学校でございますけれども、中村議員から、関口興業、津久波工業、松本工務店を指名業者の中に入れてくれないかという要請がございました。」
「西神田小学校の解体工事でございますけれども、・・・まず、パレスホテルにおきまして、中村議員から指名業者の記載されているリストを渡されました。このグループでもって全部指名業者にするように、そういうご依頼が参りました。」
「神田小につきましては、津久波工業、これを指名業者の中に入れていただきたいと、そういう要請がございました。」
「小川小学校につきましては、・・・公適配のある課長が都議から依頼されたということで、業者名を記載したリストを私のところに持ってまいりました。このリストどおり業者を指名するように、という依頼がありました。また、建築公害部長から直接聞いた話でございますけれども、ある都議の秘書から、建築公害部長に内村工業を指名業者の中に入れ
てほしいとお願いがあったと。そういうことを建築公害部長から聞いた次第でございます。」
「パレスホテルは、2回、中村議員と会っております。1回目は、平成5年の9月6日の週だと思います。時間は午後7時から7時半の間。・・・」
「10月10日の区民体育大会の日に、会場である外濠グラウンドから中村議員をお呼びしまして、お話ししたとのことです。話し合いをしたとのことです。その結果、方針を決めたということなんですけれども、総務部長のお話では中村議員の要請をこたえようと、そういうお話でした。」
「談合に関与すれば、談合罪、入札妨害罪、そういうようなことも考えられます。そうしたことで、これは、西神田小学校の解体工事は大変なことだと、そういうふうに田中維新建設営繕課長に話したわけです。」
「平成6年の9月24日土曜日、港区にあります愛宕警察署におきまして、私は警視庁捜査二課の事情聴取を受けております。担当刑事が警視庁警部補カネコケンジ氏同じくイイヅカシゲル警部。この2人によって、事情聴取が行われました。」
◆1月13日(木)
今後の進め方について協議。
川崎氏が中村議員から渡され後日知り合いの弁護士に預けていたという「業者リスト」と、預かっていた弁護士の「預かり証」の提出を求める。
●1月21日(金)
田中維新元建築営繕課長証人尋問。
「解体工事の時に、当時の経理課長が私どものところに、立ち寄ったというような形だったかと思いますけれど、参られたことは記憶にあります。」
「特定のどの案件であったかというのは、いまちょっと明確にお答えできないという前提で、・・・経理課長がメモのようなペーパーを持ってこられて、それを見せていただいたと。その時は相談のような形ではなくて、何か、こういうメンバーがありますみたいなニュアンスの話だけでございました。」
「入札そのものは公明正大に行われていたように思っております。」
「(経理課長からペーパーを持ってきたというようなことは)私の記憶で恐縮ですけれども一回限りだったと思います。」
「一枚のペーパーであったという記憶、それから、そこにどういう名前が書かれていたかということについて、全く記憶がございません。申し訳ありませんが、ただ、そういう書かれたメモを見せていただいたということでございます。」
●1月26日(水)
川崎秀樹元経理課長書類提出、確認のための証人尋問。
⇒百条調査に基づく提出書類:①16社の業者リスト②弁護士の預かり証(平成7年5月31日~22年10月24日)
川崎氏から提出された「業者リスト」および木村議員から提出された「入札結果表コピー(芳林・西神田・神田・小川・淡路)」をもとに尋問。
◇2月4日(金)
今後の進め方について協議。
◇2月10日(木)
林部長の証人尋問

となっております。

私たち、ちよだの声グループとしては、今後の展開が
◇2月18日(金)の委員会までに
◎調査報告書について
「中間報告」と「最終報告」
◎骨子は、
①平成5年学校解体工事入札時に不当な働きかけがあったかどうか
②不適切な事務執行があったかどうか
③不当な金銭の授受があったかどうか
④改善提案

となるよう進めていく、見通しです。

たくさんやることはありますが到達点としては、入札制度の改正、議員等が関与出来ないシステムの構築。
議員の政治倫理条例等の制定がせめても、必要となる事件であった。
議員は、疑われるようなことをしてはならない。

*李下に冠を正さず。(りかにかんむりをたださず)
他人の嫌疑を受けやすい行為は避けるようにせよとの意。「李下の冠」とも。(広辞苑)
李 ( すもも ) の木の下で、冠をかぶり直すと、手を伸ばして 李 ( すもも ) を
盗んでいるかと思われるので、冠を直さない。