令和6年を振り返って

元旦から1月3日まで、神田明神の境内で新年参拝に訪れる皆様とお会いし、新年のスタートを共に迎えました。

その後、1月末に母・銀子を98歳で見送りました。父・昇が他界してから12年目のことでした。両親を見送ったことで、自分自身もようやく一人前になれたと感じています。

昨年は、全国市議会議長会から区議会議員勤続30年表彰を受け、ようやく区議会の仕組みや課題がより深く理解できてきたところです。

これからも区民のご意見ご要望にお応えしていける自信がつき、お役に立てる所存です。

千代田区は、官製談合事件や斡旋収賄事件の影響で停滞期に入っています。区職員は積極的に物事に取り組む姿勢を欠き、前年踏襲や事なかれ主義が目立つ状況です。

一方で、区の財政状況は非常に優良で、基金は1191億円、区債はゼロです。この財政力を活用し、防災や教育分野に思い切った投資を行うべきだと考えています。

今年は、区議会で以下の提案や課題解決に取り組みました:

  • 遊び場の整備:ボール遊びができる公園や広場、低未利用地(解体後の旧外神田住宅跡地など)に鳥小屋的フェンスを設け、子どもたちが自由にボールで遊べる場所を作る。
  • 町会の活性化:地域社会を支える町会の劣化が甚だしく活性化に向けた取り組み。
  • 不登校児童生徒の支援:新しい視点からの夜間中学校設置や、不登校児童生徒の居場所づくりを充実。
  • 通学路の受動喫煙対策:通学路にある喫煙所による受動喫煙防止策。
  • 落書き・張り紙対策:神田地区で急増した悪質な落書きや張り紙に対する組織的対応。

官製談合防止策の再発防止が年内に進まなかった点は悔やまれます。

来年こそは、自然災害や地震、高温被害や大雨といった異常気象による災害への対策をさらに強化し、治安の悪化にも区が総合調整者としてリードしていく決断の年にしたいと思っています。

また、不登校生徒数が過去最多を更新する見通しであるため、彼らの居場所づくりに全力を注ぐ年にしたいと考えています。

今年も振り返ると課題が山積みでしたが、来年もさらに走り続けてまいります。

小林たかや