2008年第3回定例会(2007年度決算議会)が終わって
突然の首相交代と解散風、世界的経済不況に揺れる中、9月18日から第3回定例会が開催されました。大荒れの決算委員会は一日延長。焦点の「神田東松下町計画」(旧千桜小跡地利用)に関する特別委員会を設置し、区長側も疑念解明のための内部調査を行い、議会へ報告することを約束し、10月15日に閉会しました。
神田東松下町計画に関する区長答弁
この計画は、約1000坪の学校跡地に区営住宅と民間定期借地による住宅建設を予定したものですが①地域及び議会への説明が殆どなかったこと、②対一部地権者、対事業者との関わり方に公平性が欠如していたことなどの問題点が共有されたので、以下の区長答弁となった。
『1)本計画は、公営住宅と民間住宅の建設というコンセプトにより推進してきた経緯があるが、これらのスキーム等について充分な説明がされていないこと、また、今決算特別委員会における審議の中で示された疑念を払拭できなかったことは、誠に遺憾であります。2)つきましては、私としては本計画を一旦止め、再度点検し、できるだけ速やかに議会(及び地域住民)と協議して参りたいと思いますので、そのために必要な時間を頂きたいと存じます。』(10月9日決算総括質疑において)
その他決算では「TMO(千代田区が半分出資している秋葉原地域環境整備のための公益的な町づくり株式会社)計画のずさんさ」「MO(飯田橋・お茶の水地域の総合的開発組織)という民間丸投げ開発方式」「江戸天下祭 地域コミュニティー活性化事業について」「「介護保険事業計画第4期改訂(介護報酬と保険料のあり方等)に向けて」について質疑をし、「東松下問題、町づくりに関する区の役割の放棄」「公共施設管理の安全対策の不備」「無謀な人員削減問題」など指摘し、決算認定に反対しました。(賛成16票-反対8票)
若林教育長任期満了により空席
2001年石川区長就任により、高崎教育長の後任として7年3ヶ月千代田区の教育長として中等教育学校の建設や、日比谷図書館の区移管をリードした若林教育長が、10月18日をもって任期満了となりました。新教育長は2月1日予定の区長選挙によって選ばれる新区長が選任するという運びになります。
子育て世代(神田から麹町まで)1000人の陳情4本の内2本委員会採択
平成14年、石川区長就任時に発表した推進プログラム(五ヵ年計画)の中で位置づけられた麹町保育園民営化計画(当時は周辺と一体開発)をきっかけに、神田から麹町まで全域に渡る保護者の動きが起きています。今回約900~1000人の署名をもって、子育て環境全般に渡る陳情が4本提出され、その内2本「麹町保育園でのゼロ歳児保育の実施を求める陳情」及び「ヘルパー、ベビーシッター利用助成制度の設置を求める陳情」は環境文教委員会において、全会一致で採択しました。他の2本は継続審議中です。
今定例会では、小枝すみ子が「江戸城外堀跡保存計画について」「千代田区男女平等行政20年の到達点と今後について」、小林たかやが、「公共施設の安全性と管理責任について」「公共施設建設時の安全設計の考え方と安全管理、施設の使い勝手の作り込みについて」「区の広報について」、寺沢文子が「廃プラスチックを燃やすことについて」「ごみ(特に生ごみ)は循環型にして、資源として、有効活用すべきではないか」について一般質問を行いました。
ご案内
「検証皇居周辺の景観」第1弾が11月1日 午後7時~9時 学士会館にて開催されます。別紙にてご案内申し上げます。皆さまぜひご参加下さい。