アキバの街に恩返しをしようと呼び掛け、訪れる人々にボランティアを募って掃除するイベント「秋葉原おそうじ志隊」が６年ぶりに２９日、千代田区 外神田や神田練塀町などで行われる。住民や経営者らでつくる実行委員会は、当日の参加者や運営を手伝ってくれる人を募集している。　（柏崎智子）

　秋葉原在住で実行委員長を務める小林孝也区議によると、電気製品やアニメ、ゲームの商品を求めて多くの買い物客や観光客がやってくる秋葉原では、にぎわいの一方でごみの不法投棄が問題となっている。

　ポイ捨ての小さなごみから、中古テレビ、ビデオデッキ、ＤＶＤ、写真集まで。「下取りされなかった物を投げ捨てたり、購入した商品のパッケージを捨てていく人もいます。街の人は客が引けた後や来る前に毎日掃除するが、とても間に合わない」

　買い物客らに対する住民感情が悪化するのを少しでも和らげようと、二〇〇二年にこのイベントを初めて企画すると、多くのアキバ愛好者が賛同した。前回は、若者を中心に約二百人が千葉県や大阪府など遠方からも来てくれ「まじめに、一生懸命掃除してくれた」という。

　歩行者天国での通り魔事件も乗り越え、〇九年秋まで七回続けたが、学生だったスタッフが社会人になるなど環境が変わり、中断していた。東京オリンピックが近づき、「きれいなアキバのために復活させたい」という声が上がった。

　雨天決行。集合場所は、秋葉原ＵＤＸビル（外神田四）前。受け付け開始は正午、掃除は午後一時から五時まで。途中で帰ってもいい。軍手やごみ袋な ど掃除用具は支給する。掃除しやすい服装が基本でコスプレは禁止。参加者にはチョコとお茶のプレゼントや、オリジナルキャラクターの記念缶バッジの販売も ある。

　本部スタッフの申し込みは、小林さん＝電０８０（４４４３）５４０４＝へ